露天風呂の気分

変形敷地を攻略した自然体と合理性

◎建築家から一言

施主の要望はただひとつ「いいお風呂がほしい」だったので、お風呂を一番いい場所に置いている。景色が切り取られてまるで軽井沢かどこかにいるような錯覚を起こさせる、都会とは思えない眺めである。窓がフルオーブンになるので露天風呂の気分が味わえるという。

緩やかなカーブを描く壁の曲面がモチーフとなり、室内の和室の壁や洋室の窓などにアクセントとして使われている。ふたつの壁に囲まれたのがよくわかる外観。外階段などにより回遊性もある。

変形敷地を攻略した自然体と合理性とは

変形しているだけではなく、高低差のある敷地。多くの設計者が挑んだが、施主の首を縦に振らせることはできなかった。施主が最後に選んだ建築家は土地を攻略するだけでなく周囲の景観に貢献するほどの建物を建てた。

「すごい変形敷地だったんです。」と見せていただいた建築前の写真は確かに相当のものだった。公園に面してはいるが、その敷地はゆるいカーブを描きつつ鋭角に交わる南北ふたつの道路にはさまれており、最高の高低差が6メートルにも及んでいる。

大きな箱に守られた迷路のような内部空間

資材の運搬はどうしたのかと心配になるほど非常に建てこんだ場所でのリフォームだった。似たような敷地を持って、建て替えを断念された方も多いことと思う。しかし、建築家ならば何とか解決方法を見つけ出してくれる。

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